Wakamats イベント「市民が考える脳死・臓器移植」の成果・資料公開



科学技術への市民参加型手法の開発と社会実験 −イベント「市民が考える脳死・臓器移植」を中心に−

付録B「市民が考える脳死・臓器移植」事務局マニュアル

第1日目「基礎知識をまなぶ」

2005年1月29日(土)午前10時〜午後5時
日本教育会館

※「市民パネルのためのマニュアル」7頁も参照してください。

ダイアローグの進行 役割分担や留意事項
■準備・集合
9:00
事務局・スタッフ集合
●打ち合わせ(役割分担とプログラムの確認)を行った後、会場の設営・準備。機材の確認。 ≪事務局スタッフの役割分担≫
  • 受付係
  • 飲食・会場係
  • 書記係(ファシリテーター補佐)
  • 記録係(ペン・写真・録音・録画)
  • 機材操作係(PowerPoint・書画装置・音響等)
  • 照明係
  • プレス対応
スタッフの人数に余裕があれば、9:20から10:00ごろまで、1〜2人が会場の外などに立って来場者を案内・誘導する。
9:30
受付開始
●受付は、(1)市民パネル(17人)(2)専門家(6人)(3)傍聴者(定員20人)(4)報道関係者の別に。市民パネルは市民パネル席へ、それ以外の来場者は傍聴席へ案内する。
●受付で渡すもの
≪市民パネル≫名札、参加者名簿、「応募動機」を書いてもらう紙、交通費
≪専門家≫名札、参加者名簿、(交通費・謝礼)
≪傍聴者・報道関係者≫名札、参加者名簿、傍聴者のための注意事項、「市民パネルのためのマニュアル」
※その他、専門家等から配布資料がある場合は受付でまとめて配布する。
9:50
集合
●市民パネル(17人)が全員集合する。
■全体会1 (司会:若松・庄嶋)
10:00〜10:10
開会・趣旨説明
(司会:若松)
●主催者を代表して若松から、開会のあいさつとイベントの趣旨説明を行う。
●専門家の話に対する感想を、第2日目の冒頭で出し合うことを確認し、市民パネルに意識してもらう。感想をメモにしておくと、第2日目にスムーズに入っていけることを伝える(負担感を与えないために、宿題とはしない)。
・PC・プロジェクタの操作
10:10〜10:25
自己紹介・アイスブレーキング
(司会:庄嶋)
▼アイスブレーキングとして、自己紹介を行う。・市民パネルが、各自、(1)名札に書いた名前と(2)受付で書いた「応募動機」を中心に、一人1分以内で自己紹介する。
10:25〜12:10
脳死・臓器移植のABC
(司会:庄嶋)
●説明者(中山・空閑・香西・林)が、脳死・臓器移植の基礎知識について解説する(「市民パネルのためのマニュアル」11〜14頁の資料を参照)。午後の専門家からの情報提供に備えて、一通りの学習を終える。
・PC・プロジェクタの操作。
■昼食・休憩
12:10〜13:00
昼食・休憩
・昼食の準備・案内。
■全体会2(司会:若松)
13:00〜13:10
イントロダクション
●主催者を代表して、若松が趣旨説明をする。ここでは主に手法面の説明を行う。
●専門家の話に対する感想を、第2日目の冒頭で出し合うことを繰り返し確認し、市民パネルに意識してもらう。感想をメモにしておくと、第2日目にスムーズに入っていけることを伝える(負担感を与えないために、宿題とはしない)。
・PC・プロジェクタ・書画装置の操作。
13:10〜14:40
専門家の情報提供(前半)
●専門家が、事前に事務局の用意した「三つの質問」に回答する形で順番に情報提供する。(一人30分ずつ)
  • 13:10〜13:40専門家A氏の情報提供
  • 13:40〜14:10専門家B氏の情報提供
  • 14:10〜14:40専門家C氏の情報提供
※事務局からの三つの質問
  • A.脳死は人の死ですか。
  • B.脳死移植を行うと、どんな良い点がありますか、またどのような問題点がありますか。
  • C.現在の日本の脳死移植の状況をどう理解していますか、また今後どのようになるべきだと思いますか。
14:40〜14:50
質疑応答
●専門家A氏〜C氏の情報提供に対して、市民パネルから質問を受け付け、各専門家に答えてもらう。 ・書記係は、質疑応答の内容を付箋紙に書きとり、模造紙に貼り付ける。
14:50〜15:10
休憩
・お茶の準備・案内。
15:10〜16:40
専門家の情報提供(後半)
●専門家が、事前に事務局の用意した三つの質問に答えるかたちで情報提供する。(一人30分ずつ)
  • 15:10〜15:40専門家D氏の情報提供
  • 15:40〜16:10専門家E氏の情報提供
  • 16:10〜16:40専門家F氏の情報提供
・PC・プロジェクタ・書画装置の操作
16:40〜16:55
質疑応答
●専門家D氏〜F氏の情報提供に対して、市民パネルから質問を受け付け、各専門家に答えてもらう
(時間に余裕があれば前半のA氏〜C氏への質問もOK)。
・書記係は、質疑応答の内容を付箋紙に書きとり、模造紙に貼り付ける。
16:55〜17:00
閉会
●事務局から、今後の予定の説明と閉会のあいさつ。
●第1日目の内容に関するアンケート。
・アンケート用紙の配布と回収。
17:00〜17:30
あとかたづけ
≪要確認≫
  • 専門家の集合時刻
  • 受付のタイミング
  • 専門家のプレゼンテーションの順序
  • 午前中の説明の進行打ち合わせ
  • 事務局スタッフの人数・配置
  • 質疑応答の内容の貼り付け方(専門家ごとか、内容ごとか)
  • 参加者アンケート

第2日目「鍵となる質問をつくる」

2005年2月5日(土)午前10時〜午後5時
科学技術館

※「市民パネルのためのマニュアル」7〜8頁も参照してください。

ダイアローグの進行 役割分担や留意事項
■準備・集合
9:00事務局・スタッフ集合 ●打ち合わせ(役割分担とプログラムの確認)を行った後、会場の設営・準備、機材の確認を行う。

【事務局】塚原修一、猪瀬秀博、久保はるか(書記)、草深美奈子(書記)、浜田真悟(記録)、山本珠美(受付他)、田原敬一郎(書記)、藤澤姿能子(飲食・会場)、牛島薫、後藤恵子(受付、ランチ);山本有吾・洞庭義紀・浜田誠也(機材操作ほか、全般雑務)、若松征男

【ファシリテーター】庄嶋孝広、水谷香織、三上直之(事務局)、飯島裕希(ファシリテーター補助)

【説明者】事務局から、林真理、香西豊子

9:30受付開始 ●受付は、(1)市民パネル(17人) (2)傍聴者(定員20人) (3)報道関係者の別に行う。市民パネルは市民パネル席(グループ別の席)へ、それ以外の来場者は傍聴席へ案内する。
●受付で渡すもの≪市民パネル≫名札、交通費、グループ分けを書いた札≪傍聴者・報道関係者≫名札、参加者名簿、傍聴者のための注意事項、「市民パネルのためのマニュアル」※その他、事務局から配布資料がある場合は受付でまとめて配布する。
●スタッフの人数に余裕があれば、9:20から10:00ごろまで、1〜2人が会場の外などに立って来場者を案内・誘導する。
9:50集合 ●市民パネル(17人)が全員集合する。
■全体会3(司会:庄嶋(+水谷・三上))
10:00〜10:03
開会
●主催者を代表して若松から、開会のあいさつ
10:03〜10:33
第1日目の感想(グループ作業)
(ファシリテーター:庄嶋・水谷・三上)
●事務局が事前にくじ引きで決めたグループ分けに従って3グループに分かれ(各グループにファシリテーターが1人ずつ)、第1日目の情報提供・議論から得た感想を「意見カード」(黄色の付箋紙)に書きながら出し合う。
●このグループ作業は、以下の手順で進める。
(1)グループ内での自己紹介。
(2)感想のメモを白紙に書き出す(5分程度)。
(3)互いの発想の刺激となるよう、最も言いたい感想を紹介し合う(1〜2巡)。
(4)感想のメモを補充する(3分程度)。
(5)メモをもとに、意見カード(付箋紙)に書き出す。
●ここでの「感想」としては、とくに以下のようなものを出してもらう。(この内容を模造紙に事前に模造紙に書いて貼り出しておく)
(1)納得できたこと(わかったこと、発見したこと)
(2)納得できなかったこと(疑問に思ったこと、不安に思ったこと)
(3)脳死・臓器移植に対する意見・主張
●説明者(林・香西)は終日、市民パネルの求めに応じて情報提供・説明ができるよう待機する。
●デジカメで、議論・作業風景の撮影と、作業成果(模造紙など)の記録を行う。
●付箋紙の使い方(1)カードの色分け
【黄】意見カード……市民パネル個人の感想・疑問・意見等。
【青】見出しカード……複数の意見カードを束ねる見出しや論点。
【赤】KQカード(またはKQ候補カード)
(2)意見カード(黄色)の記入方法「言いたいことの要約」を「読みやすく、大きな字で」「20字ぐらいまで」で書く。「1枚に1項目だけ」「自分の名前は書かない」。
10:33〜11:45
意見の貼り出しと構造化
(司会:庄嶋(+水谷・三上))
●全体会に戻り、記入した意見カードをもとに、一人ずつ順番に感想を述べていく。
●意見カードの構造化を行うスペースとして、模造紙を6枚、前に貼っておく。
●この作業は以下の手順で進める。
(1)1人ずつ順番に、最も言いたい感想を1つだけ出し合う。
(2)1巡したら、2番目に言いたい感想を、再び1人ずつ順番に出し合う。
(3)各自が2つずつ出し合ったところで、一旦分類してみる。
(4)3巡目以降の感想は、ファシリテーターがその分類と照らしながら貼っていく。
●(1)の1つめの意見を述べるときに、市民パネルに名前をしっかり言ってもらう。第1日目に抱いた最も強い感想を述べること自体が、その人の考えや人となりを映すことになるため、各自の1回目の発言が自己紹介の意味を持つ。
●意見カードは、水谷・三上が構造化を意識しながら模造紙に貼り付ける。2人の貼り付け方を「構造化の案」とし、この案をタタキ台にして市民パネルの意見を聞きながら、似たもの同士を集めて小さなグループをつくり、徐々に構造化を進めていく。
●意見カードは手元に残さず、すべて模造紙に貼り出す。あとで気がついたこと、思いついたことは、その都度、意見カードに書き込み補足・追加していってもらうよう促す。
●庄嶋が「案」と「参加者の意見」の調整をファシリテートする。
●書記係は、水谷・三上と一緒に意見カードを構造化する作業を担当する。
11:45〜12:00
構造化についての議論
●17人全員が意見カードを出しおわったら、引き続き構造化について議論する。
●午前中のうちに、なるべく6個以内のテーマにまとめるようにし、どうしても整理できない意見は「その他」としてひとまとめにする。
●最終的に出来上がる6個以内の大きなグループには、通し番号および仮称をつける。仮称は、市民パネルからの提案を庄嶋がピックアップするか、それがスムーズに出てこなければ、水谷・三上が案を出す。
●事務局は、午後の討論で各グループが担当するテーマの割り当てを、市民パネルの前でくじ引きにより決める。
▽ここまでの成果イメージ:意見カードが、6テーマ以内に分類され、大まかに構造化された状態で模造紙上に並べられたもの。
■昼食・休憩
12:00〜13:00
昼食・休憩
●意見カードをテーマ別の模造紙に貼り分け、各グループの前に掲示する。 ●昼食の準備・案内。
■グループ討論1(ファシリテーター:庄嶋・水谷・三上)
13:00〜13:03
課題の確認
●ファシリテーターが、グループ討論の課題と目標とする成果を確認する。
●事務局から、構造化サンプルを提示する。
13:03〜14:35
KQ候補の作成
●各グループが、担当する2つのテーマに関して、(1)意見カードの構造化をさらに進め、(2)それぞれのテーマをカバーする大きな質問(KQ候補)を考える。
●必要に応じて、個々の意見カードを括る小見出し的な「まとめ」を設け、「KQ候補−(まとめ)−:個々の意見カード」の2〜3段階で構造化していく。
●構造化しながら思いついた項目があれば、さらに加える。新たな意見カードを加えることができるのは、この段階までとする(この後でテーマの分割・統合が行われた場合に、新たにできたテーマについてはこの限りではない)。
●類似の意見カードを統合したり、内容が不明瞭なものは表現を補ったりする。
●作業の過程で、意見カードを他のテーマに移動した方がよいと判断した場合、次の全体会4で提案できるよう整理しておく。同様に、6つのテーマを分割したり統合したりする必要があると判断した場合も、グループとして具体的に分割・統合案をまとめておく。これらの作業に際して必要があれば、他グループの4テーマについても議論する。
●最後に、次の全体会での発表者(1人)をグループ内の話し合いで選ぶ。
▽ここまでの成果イメージ:(1)各グループの担当テーマの議論内容を、「KQ候補【赤】−中間的なまとめ(論点や問題領域)【青】−意見カード【黄】」というツリー構造で模造紙上に構造化したもの、(2)(もしあれば)テーマの分割・統合案
●書記係は、各グループの作業(カードの記入や構造化)を、市民パネルの求めに応じて補佐する。
■全体会4(司会:庄嶋(+水谷・三上))
14:35〜14:50
各グループの成果発表
●各グループの発表者が、1グループ5分以内で、模造紙の内容をもとにグループ討論の成果を報告する。
14:50〜15:10
休憩
●休憩後の進め方(グループ討論2を行うか否か)について、主催者が判断する ●お茶の準備・案内。
15:10〜16:00
KQ候補の決定
●各グループから報告されたKQ候補について議論し、その内容を確定する(細部の文章化はこのあとの段階で行う)。
●テーマの分割・統合案が提出されている場合は、それについても議論する。
●テーマを分割・統合した場合は、グループごとのテーマ分担も決めなおす。基本的には、グループ討論1での担当テーマを引き継ぐこととし、まったく新しいテーマができた場合はくじ引きで担当グループを決める。
▽ここまでの成果イメージ:合意されたKQ候補(6個以内)
※「グループ討論2」を中止して、15:10〜16:57までを一続きの全体会として、KQ候補の決定からワーディング、KQの決定までを一度に17人全員で進める可能性あり。市民パネルの作業の状況を見ながら、事務局が判断する。
●市民パネルの求めに応じて、水谷・三上と書記係が作業をサポートする。
■グループ討論2(ファシリテーター:庄嶋・水谷・三上)
16:00〜16:30
KQ案の作成
●担当のテーマに関して、KQの文章化を完成させ、模造紙に清書する。
●作業の進め方は各グループに委ねるが、一例として、グループ内で分担して原案を作り、それを5人全員で検討するという手順を事務局から提案しておく。
●意見カードの構造化が終わっていないところがあれば、それも同時に済ませる。
●最後に、次の全体会での発表者(1人)をグループ内の話し合いで選ぶ。▽ここまでの成果イメージ:清書されたKQ案
●書記係は、市民パネルの求めがあれば、各グループの文章化・清書の作業をサポートする。
■全体会5(司会:庄嶋(+水谷・三上))
16:30〜16:57
KQ案の発表とKQ決定
●各グループが作成したKQ案を発表し、17人全員で内容を確認する。
●時間が足りない場合、細部の表現の調整などは事務局がKQを文書化する際に行う。▽第2日目の成果イメージ:6つのKQと、その下に構造化された意見カードが並んだKQリストの模造紙
●水谷・三上と書記係は、市民パネルの求めに応じて、文章化などの作業をサポートする。
16:57〜17:00
閉会
●事務局から、今後の予定の説明と閉会のあいさつ。
●第2日目の内容に関するアンケート。
●アンケート用紙の配布と回収。

第3日目「専門家と対話する」

2005年2月26日(土)午前10時〜午後5時
日本教育会館

※「市民パネルのためのマニュアル」9頁も参照してください。

ダイアローグの進行 役割分担や留意事項
■準備・集合
9:00
事務局・スタッフ集合
●打ち合わせ(役割分担とプログラムの確認)を行った後、会場の設営・準備、機材の確認を行う。

【事務局】塚原修一、大熊和彦、久保はるか(書記)、浜田真悟(記録)、山本珠美(受付他)、田原敬一郎(書記)、草深美奈子(書記)、藤澤姿能子(飲食・会場)、後藤恵子(受付、ランチ);山本有吾・洞庭義紀・浜田誠也(機材操作ほか、全般雑務)、三上直之、若松征男

【ファシリテーター】庄嶋孝広、水谷香織、深田祐子

【説明者】蔵田伸雄;事務局から、林真理、香西豊子

9:30
受付開始
●受付は、(1)市民パネル(16人) (2)専門家(9人) (3)傍聴者(定員20人)、(4)報道関係者の別に行う。市民パネル・専門家はそれぞれ全体会用の席へ、傍聴者・報道関係者は傍聴席へ案内する。
●受付で渡すもの
≪市民パネル≫名札、交通費、グループ分けを書いた札
≪専門家≫名札、グループ分けを書いた札
≪傍聴者・報道関係者≫名札、参加者名簿、傍聴者のための注意事項
※その他、専門家や事務局から配布資料がある場合は受付でまとめて配布する。
9:50
集合
●市民パネル(16人)が全員集合する。
■全体会5(司会:庄嶋(+水谷・深田))
10:00〜10:30
開会・KQの紹介
●主催者を代表して若松から、開会のあいさつ。●第2日目までの経過説明と、鍵となる質問(KQ)の紹介。
10:30〜11:35
専門家からの回答
●市民パネルのKQに対して、専門家が順番に回答する。回答するのは、午後から参加する渡部良夫氏を除く8人。(回答の順番は、途中退出する高原史郎氏を1番とし、その他の専門家については、事務局が事前にくじ引きで決めておく)。
●第3日目参加専門家(順不同・敬称略)
  • 香川知晶(山梨大学大学院教授)
  • 澤井繁男(腎移植経験者、作家、関西大学文学部教授)
  • 町野朔(上智大学大学院法学研究科教授)
  • 小林繁樹(千葉県救急医療センター脳神経外科部長)
  • 守田憲二(「脳死」・臓器移植に反対する関西市民の会)
  • 高原史郎(大阪大学大学院医学系研究科教授先端移植基盤医療学)
  • 粥川準二(ジャーナリスト)
  • 渡部良夫(名古屋徳洲会総合病院顧問、藤田保健衛生大学名誉教授)【午後から参加】
  • 大久保通方(NPO日本移植者協議会理事長)
●専門家の回答は、水谷・深田と書記係が、付箋紙を使って模造紙(あらかじめKQが1枚の模造紙に列挙されたもの)上に整理する。
11:35〜12:00
専門家同士の意見交換
●専門家同士が互いの回答について意見交換する。原則として市民パネルは発言できない。
■昼食・休憩
12:00〜13:00
昼食・休憩
●昼食の準備・案内。
■グループ討論2(ファシリテーター:庄嶋・水谷・深田)
13:00〜13:05
課題の確認
●ファシリテーターが、グループ討論の課題と目標とする成果、進め方を確認する。 ●専門家の回答・意見陳述の内容は、付箋紙を使って模造紙上に整理する。
▽グループ討論2の成果イメージ:専門家の回答や意見を、グループごとにKQ別に模造紙に整理したもの。
13:05〜13:55
専門家との対話(1)
●午前の全体会で聞き足りなかった点、納得できなかった点について、専門家に直接質問して、さらに話を聞く。
●個々の市民パネルが、バラバラに質問するのではなく、市民パネル同士も議論しながら、専門家に質問を発して対話することにより、いわば“グループとして”専門家に質問するような進行を目指す。
●市民パネルは3つのグループに分かれ、各グループが専門家3組(A〜C組)すべてと50分交替で討論する(市民パネル・専門家のグループ分けせは、事前に事務局がくじ引きで決めておく)。
●各グループで一人ずつ、次の全体会での発表者を決めておく。
13:55〜14:45
専門家との対話(2)
14:45〜14:55
休憩
市民グループ1 市民グループ2 市民グループ3
13:05〜13:55 A組 B組 C組
13:55〜14:45 C組 A組 B組
14:45〜14:55 休憩
14:55〜15:45 B組 C組 A組
14:55〜15:45
専門家との対話(3)
15:45〜16:00
休憩
●お茶の準備・案内。
■全体会6(司会:庄嶋(+水谷・深田))
16:00〜16:25
各グループの成果発表
●各グループの発表者が、1グループ7分以内で、模造紙の内容をもとにグループ討論の成果(専門家から聞いた話)を報告する。
16:25〜16:55
専門家による意見陳述
●各グループの発表について、専門家が意見を述べる。
●専門家は、市民パネルのまとめについて誤解があれば指摘し、他に意見があればそれを述べる。
●市民パネルは専門家に質問することはできるが、市民パネル同士の議論は行わない。
▽第3日目の成果イメージ:専門家の意見や回答を、KQごとに模造紙上に整理したもの
●ここでの専門家の発言も、水谷・深田と書記係が付箋紙を使って模造紙上に記録する。
16:55〜17:00
まとめと閉会
●第3日目の作業成果を、ファシリテーターが確認する。
●事務局から、今後の予定の説明と閉会のあいさつ。ここで「市民の提案」のモデルを提示する。
●第3日目の内容に関するアンケート。

第4日目「市民の提案をまとめる」

2005年3月5日(土)午前10時〜午後5時
日本教育会館

※「市民パネルのためのマニュアル」10頁も参照してください。

ダイアローグの進行 役割分担や留意事項
■準備・集合
9:00
事務局・スタッフ集合
●打ち合わせ(役割分担とプログラムの確認)を行った後、会場の設営・準備、機材の確認を行う。

【事務局】猪瀬秀博、久保はるか(書記)、浜田真悟(記録)、山本珠美(受付他)、田原敬一郎(書記)、藤澤姿能子(飲食・会場)、草深美奈子(書記)、後藤恵子(受付、ランチ);山本有吾・洞庭義紀・浜田誠也(機材操作ほか、全般雑務)、三上直之、若松征男

【ファシリテーター】庄嶋孝広、水谷香織、深田祐子

【説明者】中山茂樹、空閑厚樹、蔵田伸雄;事務局から、林真理、香西豊子

9:30
受付開始
●受付は、(1)市民パネル(16人) (2)傍聴者(定員20人) (3)報道関係者の別に行う。市民パネルは市民パネル席(グループ別の席)へ、傍聴者・報道関係者は傍聴席へ案内する。
●受付で渡すもの
≪市民パネル≫名札、交通費、グループ分けを書いた札
≪傍聴者・報道関係者≫名札、傍聴者のための注意事項
※その他、事務局から配布資料がある場合は受付でまとめて配布する。
9:50
集合
●市民パネル(16人)が全員集合する。
■全体会7(司会:庄嶋)
10:00〜10:20
開会・第3日目までのふりかえり
●主催者を代表して若松から、開会のあいさつ。
●今日の課題・進め方について説明。最終的な成果イメージの見本(分量・形式の分かるもの)を提示する。
●事務局から、市民パネルによる3日間の議論・作業の成果(おもに模造紙の内容)を整理した資料を配布し、市民パネルに説明する。また、「市民の提案」を作成するにあたっての〈合意〉のルール(下記参照)を説明する。
●「市民の提案」作成にあたっての〈合意〉のルール
(1)ある理解や提言をめぐって反対意見の表明がない場合は、その理解や提言に関して、市民パネル全体として合意しているとみなす。
(2)(1)ある理解や提言をめぐって市民パネルの間で意見が割れている場合、その理解や提言に対して過半数の支持があれば、市民パネル全体として合意したものとみなす。
(2)この場合、合意された理解や提言に反対する市民パネルの意見は、少数意見として「市民の提案」に盛り込む。
(3)最終的に発表する「市民の提案」は、市民パネルが上記の(1)または(2)の意味で「合意」したものとするが、議論の途中では、必要に応じて、個々の理解や提案の項目ごとに合意を確認しながら、議論を進めていく。
(4)グループ討論における合意も、このルールに沿って判断する。
●説明者は終日、市民パネルの求めに応じて情報提供・説明ができるよう待機する。ただし、個々の市民パネルが、専門家に直接コンタクトするのではなく、グループあるいは市民パネル全体として説明を受ける必要があると判断したときに、ファシリテーターを通じて、説明を求めるものとする。この際の窓口は若松(対応できないときは三上が代理)。
■グループ討論3(ファシリテーター:庄嶋・水谷・深田)
10:20〜10:30
第3日目までの感想(グループ作業)
●事務局が事前にくじ引きで決めたグループ分けに従って3グループに分かれ(各グループにファシリテーターが1人ずつ)、第3日目までの感想を、「意見カード」(黄色の付箋紙)に書き出す。
●感想として書き出すのは、おもに以下の2点だが、午前中のグループ討論では、(1)の「理解」(【黄】カード)を中心に書き出し、構造化する。
(1)専門家との対話から何が分かったか(理解)→【黄】カードに
(2)今後、何をすべきか(提案)→【緑】カードに
●次の「意見カード」の構造化と、一体の作業として進める。(各自が意見カードに書き出す作業がはかどらない場合は、1、2枚書いたところで意見交換をし、再度、カードに書き込む時間を取ってもよい)
●付箋紙の使い方
(1)カードの色分け
【黄】意見カード(理解)……個々の市民パネルが自分の「理解」を書き込む。「〜ということが分かった」(文末は略して〜の部分のみカードに書く)
【緑】意見カード(提案)……個々の市民パネルが自分の「提案」を書き込む。「〜すべきである」(文末は略して〜の部分のみカードに書く)
【青】【赤】見出しカード……複数の意見カードを束ねる見出しや論点。原則として、書記係・ファシリテーターが、市民パネルの議論に基づいて記入する。
(2)意見カード【黄】【緑】の記入方法
「言いたいことの要約」を「読みやすく、大きな字で」「20字ぐらいまで」で書く。「1枚に1項目だけ」「自分の名前は書かない」。
10:30〜11:40
意見カードの構造化
●記入した意見カードを、第2日目午前中の全体会と同じ要領で、模造紙上に整理・構造化する。書記係が、市民パネルから意見カードを受け取り、模造紙上に並べていく。
●ここでの議論・作業の進め方としては、グループ全体で1巡また2巡程度発言し、全員が意見カードを出し合ったうえで、そのなかから議論の“導線”となりそうな意見をファシリテーターが取り出し、市民パネルに確認したうえで論点化し、議論を始める。
●書記係が提示した「構造化の案」をたたき台として、議論を進めていく。書記係が意見カードの構造化の案を提示する際には、【青】や【赤】の見出し用カードを使う。
●この段階で思いついた意見があれば、随時、意見カードに書いて模造紙に貼り出す。
●構造化する際のテーマ数に上限・下限は設けないが、事務局が「理解の原案」をつくるときの参考のために、グループとしてテーマに優先順位をつけておく(話し合いまたは投票で)。
●最後に、各グループで一人ずつ、次の全体会での発表者を決めておく。
▽ここまでの成果イメージ:第3日目までの作業から得た理解(一部、提案も含む)を記した意見カードを、各グループごとに、模造紙上に分類・整理したもの。
●各グループに1人ずつ書記係がつき、意見カードの構造化をサポートする(市民パネルの議論のたたき台となる「構造化の案」を提示する)。
●書記係が提示する構造化の案が、市民パネルに承認された際には、該当の見出しカードにステッカーを貼るなどして、書記係の案とは明確に識別できるようにする。
■全体会8(司会:庄嶋(+水谷・深田))
11:40〜12:00
グループ討論の成果発表
●各グループの発表者が、討論の内容を報告する(各グループ3分ずつ)。
●市民パネル同士で簡単な質疑応答を行う。
●次の休憩時間に「理解の原案」を作成・提案する立場から、事務局(若松)も、各グループの作業内容の不明な点について、質問することができる。
■昼食・休憩
12:00〜13:00
昼食・休憩
●事務局は、次の全体会での議論に備えて、午前中の各グループの作業成果(模造紙上に構造化された意見カード)を一つに統合した「理解の原案」をつくる。
●この「理解の原案」の完成度は、「市民の提案」の各テーマA(理解)の部として、そのまま記者発表できる程度のものとする。
●この際、午後のグループ討論での分担のために、テーマの数は6個を上限とする。
●昼食の準備・案内。
■全体会9(司会:庄嶋(+水谷・深田))
13:00〜13:05
「理解の原案」の発表
●事務局が、休憩時間中に作成した「理解の原案」を発表する。
13:05〜13:35
「市民の提案」の構成を決定
●事務局が作成した「理解の原案」をたたき台として、(1)「市民の提案」のテーマ構成と、(2)「理解」の内容を市民パネル全体で議論する。
●この際、午後のグループ討論での分担のために、テーマの数は6個を上限とする。6個に収まらなかったテーマ・論点は、「少数意見」として添えておき、最後の全体会で議論できるようにしておく。
●この段階で、全く新しいテーマを全体で議論するためには、そのことを提案する市民パネルのほかに2人以上の市民パネルが、その提案について全体で議論することを支持する(提案自体に対する支持ではない)必要がある。
●最後にくじ引きを行い、次のグループ討論でのテーマ分担を決める。
■グループ討論4(ファシリテーター:庄嶋・水谷・深田)
13:35〜14:45
「提言」の案を作成
●各グループが、担当のテーマについて、提言(「市民の提案」のうちBの部分)を議論する。
●各テーマに列挙された理解のうち、問題点・対立点となっている部分を中心に、今後なすべきことを抽出し、「(○○が)〜すべきである」というかたちで文章化する作業を進める。
●文章化に際しては、書記係の支援を受けながら、そのまま記者発表できる程度の完成度を目標とする。
●最後に、各グループで1人ずつ、発表者を決める。
▽ここまでの成果イメージ:各テーマについて、「市民の提案」に盛り込むべき「提言」の案
●文章化の支援について:書記係は、市民パネルの議論を聞きながら、随時、提言の文章化の案を提示する。
●書記係が提示する文章化の案が市民パネルに承認された際には、該当のカードにステッカーを貼るなどして、未承認の案と明確に識別できるようにする。
14:45〜15:00
休憩
●お茶の準備・案内。
■全体会10(司会:庄嶋(+水谷・深田))
15:00〜15:10
グループの討論の成果発表
●各グループの発表者が、討論の内容(提言の案)を報告する(各グループ3分ずつ)。
15:15〜16:30
「市民の提案」の検討・決定・清書
●各グループから提案された「提言」の案を中心に、「市民の提案」(必要に応じてAの「理解」の部分も含めて)をテーマごとに逐一検討していく。
●文章化については、事務局(書記係)が支援する。
●市民パネルから互いに対立する意見(理解および提言)が出されており、議論しても合意できない部分は、両方の立場の意見を明記し、対立があるということ自体を「市民の提案」の中に盛り込むようにする。
●この段階で、全く新しいテーマを全体で議論するためには、そのことを提案する市民パネルのほかに2人以上の市民パネルが、その提案について全体で議論することを支持する(提案自体に対する支持ではない)必要がある。
●決定した項目から順に、事務局(書記係)が模造紙に清書していく。
●文章化の支援について:書記係は、市民パネルの議論を聞きながら、随時、「市民の提案」の文章化の案を提示する。
●書記係が提示する文章化の案が市民パネルに承認された際には、該当のカードにステッカーを貼るなどして、未承認の案と明確に識別できるようにする。
16:30〜16:40
閉会
●閉会のあいさつと今後の予定(記者会見・公開シンポジウム)の説明。
●第4日目の内容に関するアンケート。
●アンケート用紙の配布と回収。
17:00〜
記者会見